シャッター商店街「モトコー」で始動したアートプロジェクトMOTOKOLOGY(モトコロジー)に、スティールパンで関わるということ

2025年6月から2026年3月にかけて、神戸・元町高架通商店街(通称モトコー)を舞台に、アートプロジェクト
MOTOKOLOGY(モトコロジー)
が進行しています。

解体と再整備を目前に控えたこの場所で行われているのは、展覧会や芸術祭のような「完成された発表」ではありません。
人・記憶・文化・営みが交差するこの場所そのものを、観察し、関わり、次代へ渡していくための実験的なプロジェクトです。

目次

MOTOKOLOGYとは何か

MOTOKOLOGYは、展覧会でも芸術祭でもありません。
街づくりともアートとも言い切れない、曖昧さを内包した実践的なプロジェクトです。

舞台となるのは、解体と再整備を目前に控えた元町高架通商店街(モトコー)

戦後の闇市を起点に、ファッション、古書、レコード、町中華、酒場、路上の会話まで、
多様な文化が折り重なってきたこの場所には、言語化しきれない「モトコーらしさ」があります。

MOTOKOLOGYは、

  • 何を発見し
  • 何を残し
  • 何を次代へ手渡すのか

それを関わる一人ひとりが主観的に選択することを大きなテーマにしています。

プロジェクトには、神戸市内の産官学民の関係者、外部アーティスト、通行人、参加者など、立場の異なる人々が関わっています。
また、俳優・ダンサーの 森山未來 さんも重要人物として参加しています。

私の関わり方|スティールパンパートナーズとして

私はこのプロジェクトに、スティールパンパートナーズという団体名で参加しています。

活動拠点は、モトコー内の 3-144号室
この部屋では、定期的な活動を行っています。

  • スティールパンのワークショップ
  • 楽器体験会
  • 交流を目的としたオープンな時間

専門的な演奏技術を一方的に提示するのではなく、
「楽器が場に存在すること」そのものが、どのような関係性を生むのか
それを観察し、試行する場として運営しています。

VLOGの舞台としてのモトコー

この3-144号室は、私が継続しているVLOGシリーズの舞台にもなっています。
ASATO VLOG(DAY 1~15あたりの部屋)

カメラを通して記録しているのは、完成された作品ではなく、進行中の時間です。

  • 演奏そのもの
  • ワークショップの様子
  • 偶然生まれる会話
  • 高架下という環境音

モトコーという場所が持つ「終わらない前夜祭」のような空気は、
VLOGという形式と非常に相性が良いと感じています。

コンテンポラリーダンスとのコラボレーション

MOTOKOLOGYでは、ジャンルを横断した関わりが自然に生まれます。

その一例として、
コンテンポラリーダンサーとの即興的なコラボレーションも行いました。

スティールパンの音が、
振付ではなく「反応」を引き出し、
ダンスがまた音楽の在り方を変えていく。

こうした出来事は、企画段階では設計できません。
場があるからこそ生まれる現象だと感じています。

(※下記のInstagram投稿は、その一場面の記録です)

なぜ、この活動を記事として残すのか

この活動は、短期的な成果や数字で測れるものではありません。

しかし、

  • 公共空間での継続的な実践
  • 異分野との協働
  • 地域・文化・芸術を横断する文脈
  • 長期間(約10か月)にわたる関与

これらは、後から振り返ったときに「確かな実績」になる要素です。

MOTOKOLOGYは「終わらない前夜祭」とも表現されています。
解体直前のモトコーで起きている数々の出来事は、
今この瞬間に関わっているからこそ体験できるものです。

だからこそ、私はこのプロジェクトを
一過性の出来事としてではなく、記録として残すことに意味があると考えています。

おわりに|解体直前の「今」を生きる

モトコーは、いずれ姿を変えます。
だからこそ、今ここで起きていることには意味があります。

MOTOKOLOGYは、完成形を目指すプロジェクトではありません。
私自身もまた、この場で「正解」を出そうとはしていません。

ただ、
音を置き、人と出会い、時間を重ねる。

その実践を、これからも記録していきます。

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